PRの「いろは
 PRという言葉がよく使われる。しかし、専門的な立場からみればそのほとんどが誤用である。。【弊社広報チャート参照】
 マーケティングの世界では製品PRが大事だし、企業経営の視点からは如何に良い経営環境を作るかという点で企業PRが大事である。【弊社広報チャート参照】
 PRと対をなすように使われるのが広告だ。広告にはそれなりの重要性がある。しかし広告は、自分で買った新聞雑誌や屋外看板のスペースや時間に、自社製品を賛美する内容を載せて訴求するのだから、自画自賛といえる。
  これに対して、狭義のPRのことをフリー・パブリシティということが多い。 自社情報や自社の製品情報を報道機関に提供し、彼らの価値観に基づき、記事として、あるいは番組として製品を紹介してもらう手法である。

 たとえば新聞で、同じスペースで同一製品の広告とフリー・パブリシティの記事があった場合、多くの読者はフリー・パブリシティの方を評価する。
 テレビでは日本では15秒CMが主流だが、短すぎて商品の詳細は伝えられない。しかし番組で取り上げられれば、15秒ということはないし、商品特性はある程度説明してくれる。 広告は、親が自分の子供を自慢するようなものだが、フリー・パブは学校の先生に自分の子供が褒めれられたようなものである。
 褒める主体が身内か第三者かで、受け取る人の印象は、全然違う。
 情報を発していない企業やクリニックは、消費者や患者にしてみれば無いに等しい。インターネットでどんな情報でも得られる現在、ホームページを持たない企業やクリニックがあるのは驚きだ。こうした企業やクリニックは「定置網漁法」と同じで、店を構えて客が来るのを待つだけである。ネット社会では埋もれるばかりだ。 ホームページで絶えず新しい情報を発信し、業界紙や地元紙、フリー・ペーパー/マガジンにはどんどんプレスレリースを発信していくべきである。
【プレスレリースの発行参照】
 このような費用は、外注しても大した額ではない。広告をするほど予算確保をしなくてもよい。しかし少額でも「一定額」を「継続して」割り当てる事が肝要である。フリー・パブの予算は、子供の教育費に似ている。業績の善し悪しにかかわらず、一定額を継続して投資してこそ、将来に美味しい果実を手にできる。

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